2013年6月10日月曜日

プログレス・ノートを再開し、New Treasureについても新たに始めます。

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ

しばらくお休みしていましたが、近く再開します。(O. Henryについて書く予定)。
なお、New Treasureに関するブログも始める予定です。

どうぞよろしくお願いします。

2009年11月29日日曜日

過去問指導のお知らせ

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)


緊急のお知らせ

大学・高校受験生で1対1の英語の過去問指導を希望される方は、まだ空いている時間ありますのでメールまたはお電話(℡:042-749-2404)でご連絡ください。基本的には、当塾(東大式個別ゼミ、小田急江ノ島線東林間駅近く)に来て頂くことになりますが、場合によってはご自宅に訪問指導することも可能です。

2009年11月28日土曜日

O.ヘンリー『賢者の贈り物』

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅ーー中央林間駅と相模大野駅のすぐ隣の駅ですーー近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

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O.Henryの「賢者の贈り物」(Gift of the Magi)はペンギンリーダーズのレベル1に収録されているんですね。

ペンギンリーダーズはリンク先をみていただければおわかりだと思いますが、英語学習者向けの英語読み物のシリーズで全部で7段階に分かれています。レベル1くらいから本格的な読み物という感じで楽しめます。今よくできる中学1年生の生徒さんが、このシリーズのLittle Women (若草物語)を読んでいるところですが、問題なく読めるようです。

それではぜひとも「賢者の贈り物」も読んでもらいましょう。レベル1ですから、英語は簡単です。

一通り英文法を習得できれば、さらに興味深い世界が待っています。たとえば、子供用のブリタニカ(Britannica Kids)から、成人向けのブリタニカ(英米の中卒レベルの学力を前提としている)へと広げていくのはどうでしょうか。

わくわくする世界が待っています。

2009年10月21日水曜日

O.ヘンリーの「賢者の贈り物」 (Book2 126-127)


プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

Book2のRead(pp126-127, 130-131)には、O.ヘンリー(O. Henry)の有名な短編「賢者の贈り物」("The Gift of the Magi")のストーリーが取り扱われています。私事になりますが、自分も中学3年の時に教科書でO.ヘンリーのなじみの物語がでてきて、大変うれしかった記憶があります。(タイトルが思い出せませんが、元金庫破りの市長が勇気ある決断をする人情物語でした)。

さて、物語の粗筋については、ここであえて書くまでもないでしょう。そこで、細部に触れていきましょう。127頁の一番下のほうに、ちょっと意味不明な文章があります。

When Della reached home she began to fix her hair to make it nicer. " I hope Jim doesn't kill me, " she said. "He'll say I look like a chorus girl. But what could I do--oh! what could I do with a dollar and eighty-seven cents?" (太字は私による)。

髪の毛を切ったDellaが、コーラスガールのように見えるとはどういうことでしょうか? インターネットで検索したところ、すばらしい解説がありました。Eva EastonというHPのThe Gift of the Magi というところです。原文とはちょっと違うようなので、同じ箇所をそのままコピーを添付します。

Looking at her reflection in the mirror, she said to herself, "If Jim doesn't kill me before he takes a second look at me, he'll say I look like a Coney Island chorus girl. But what could I do--oh! what could I do with a dollar and eighty-seven cents? I had to cut my hair. If I hadn't cut it, I wouldn't have been able to buy Jim a present."

そうです。ここでは、ConeyIsland chorus girl となっています。そして、クリックして解説を追っておくと、ニューヨークの遊園地がConey Islandで、その踊り子は写真のとおりなのです。(クリックすると、解説に行きます)。 なるほど、ショートカットですね。謎が解明されました。

なお、無料の対訳もネットにあります。

2009年4月4日土曜日

Book3 Lesson4 Robin Hood Festival


プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

ここではおばあさんがインターネットを駆使してRobin Hood Festivalの情報を得ます。そこで私もこのお祭りを調べてみましたが、たいそう興味深い動画満載のHPををみつけることができました。2009年で25周年ですから、それほど伝統的なお祭りではないようですが、ぜひとも行ってみたいですね。写真はBBCのサイトのをお借りしました。

Book3 Lesson33 Danny Boy

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Lesson3の37頁には、Danny Boyというアイルランド民謡が取り上げられている。Wikipediaによると「ロンドンデリーの歌」として知られる旋律に歌詞を付けたものだそうだ。

とくに何も言うことはありません。Youtubeで音楽をお楽しみください。

2009年4月1日水曜日

Book3 Lesson3 Who was James Watt?

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

Lesson3でホームズのほかに紹介されているのは、昔は子供向け伝記で良く取り上げられたジェームス・ワット(1736-1819)です。

ワットは蒸気機関の関与者として有名で、私も小学生の時には彼の伝記を読みました。今でもよく覚えているのですが、ワットの時代にはニューコメンの蒸気機関というのがあり、炭鉱を掘るときにわき出してくる水を運び出すのに用いられていました。それを革命的に改良したのがワットでした。ニューコメンのは蒸気の膨張する力を利用しますが、同時に毎度毎度冷却する必要があり熱効率が非常に悪かったのです。ワットはたしか冷却不要の蒸気機関を作ったのでした!

念のために書いておきますと、蒸気機関車の改良者として有名なのはワットではなく、スチーブンソン(1781-1848)です。この人の伝記も、昔は有りました。

現在、ワットの子供向け伝記が存在するのかどうか調べてみたところ、一番新しいものは1994年発行の『私の模型が世界を変えた』でした。おそらく、今ではワットのような産業革命の技術革新者の名前は一般には忘れ去られた存在なのでしょう。

なぜプログレスの編集者がワットを教科書で取り上げたのか、私には分りません。昔からプログレスにはワットの紹介があったのでしょうか、それとも、あえて2005年発行の新しいプログレスに採用されたのでしょうか。もし後者であるとしたら、大変興味深いことです。あえてポスト産業主義の現代において、18世紀~19世紀にかけてのイギリスの繁栄とその時代背景を回顧する意図があったといえるのかもしれません。


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ところで本文では次のような文章で始まっています。

Sherlock Holmes looked for hidden clues to solve difficult human crimes. Inventors and engineers also work like detectives searching for clues to solve the mysteries hidden in nature and the universe.



ホームズ流の探偵小説もワットの発明物語にも近代主義の精神が根底に流れているということなのでしょう。しかしポスト近代といわれて久しい現代においては、このような考え方自体がちょっと陳腐になりつつあります。ワットが忘れ去られつつあるのも、そういう文脈でしょう。ホームズは今なお読み継がれているのか否かといえば、やや微妙なところですね。ホームズの新訳があるのですから読まれてはいるのでしょうが、昔ほど小中学生に読まれてはいないように思われます。

事実、今日の私たちが探偵諸説を読むとき、かつてのように素朴に熱狂的に読むことはできません。ドイルやポーの作品は、単なる謎解きであるばかりでなく、たとえば、植民地主義や帝国主義の精神の例証を見いだしてしまうからです。(たとえば、アメリカ文学研究者巽孝之の書物などを参照のこと)。あるいは、古典的な探偵小説の素朴なマインドに距離を置いてしまうことでしょう。そこでちょっと注目したいのは日系イギリス人作家カズオ・イシグロ(将来のノーベル文学賞候補)の作品です。イシグロは『私達が孤児だったころ』という小説を著し、かつての探偵小説とその精神をパロディにしたのです。現代人はホームズとともに、イシグロの探偵小説『私達が孤児だったころ』を読んでみるべきではないでしょうか。プログレスで学ぶ中学生も、やがてBook5やBook6を読む頃にはKazuo Ishiguroの読者になっているかもしれません。


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