2009年10月21日水曜日

O.ヘンリーの「賢者の贈り物」 (Book2 126-127)


プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

Book2のRead(pp126-127, 130-131)には、O.ヘンリー(O. Henry)の有名な短編「賢者の贈り物」("The Gift of the Magi")のストーリーが取り扱われています。私事になりますが、自分も中学3年の時に教科書でO.ヘンリーのなじみの物語がでてきて、大変うれしかった記憶があります。(タイトルが思い出せませんが、元金庫破りの市長が勇気ある決断をする人情物語でした)。

さて、物語の粗筋については、ここであえて書くまでもないでしょう。そこで、細部に触れていきましょう。127頁の一番下のほうに、ちょっと意味不明な文章があります。

When Della reached home she began to fix her hair to make it nicer. " I hope Jim doesn't kill me, " she said. "He'll say I look like a chorus girl. But what could I do--oh! what could I do with a dollar and eighty-seven cents?" (太字は私による)。

髪の毛を切ったDellaが、コーラスガールのように見えるとはどういうことでしょうか? インターネットで検索したところ、すばらしい解説がありました。Eva EastonというHPのThe Gift of the Magi というところです。原文とはちょっと違うようなので、同じ箇所をそのままコピーを添付します。

Looking at her reflection in the mirror, she said to herself, "If Jim doesn't kill me before he takes a second look at me, he'll say I look like a Coney Island chorus girl. But what could I do--oh! what could I do with a dollar and eighty-seven cents? I had to cut my hair. If I hadn't cut it, I wouldn't have been able to buy Jim a present."

そうです。ここでは、ConeyIsland chorus girl となっています。そして、クリックして解説を追っておくと、ニューヨークの遊園地がConey Islandで、その踊り子は写真のとおりなのです。(クリックすると、解説に行きます)。 なるほど、ショートカットですね。謎が解明されました。

なお、無料の対訳もネットにあります。

2009年4月4日土曜日

Book3 Lesson4 Robin Hood Festival


プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

ここではおばあさんがインターネットを駆使してRobin Hood Festivalの情報を得ます。そこで私もこのお祭りを調べてみましたが、たいそう興味深い動画満載のHPををみつけることができました。2009年で25周年ですから、それほど伝統的なお祭りではないようですが、ぜひとも行ってみたいですね。写真はBBCのサイトのをお借りしました。

Book3 Lesson33 Danny Boy

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

Lesson3の37頁には、Danny Boyというアイルランド民謡が取り上げられている。Wikipediaによると「ロンドンデリーの歌」として知られる旋律に歌詞を付けたものだそうだ。

とくに何も言うことはありません。Youtubeで音楽をお楽しみください。

2009年4月1日水曜日

Book3 Lesson3 Who was James Watt?

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

Lesson3でホームズのほかに紹介されているのは、昔は子供向け伝記で良く取り上げられたジェームス・ワット(1736-1819)です。

ワットは蒸気機関の関与者として有名で、私も小学生の時には彼の伝記を読みました。今でもよく覚えているのですが、ワットの時代にはニューコメンの蒸気機関というのがあり、炭鉱を掘るときにわき出してくる水を運び出すのに用いられていました。それを革命的に改良したのがワットでした。ニューコメンのは蒸気の膨張する力を利用しますが、同時に毎度毎度冷却する必要があり熱効率が非常に悪かったのです。ワットはたしか冷却不要の蒸気機関を作ったのでした!

念のために書いておきますと、蒸気機関車の改良者として有名なのはワットではなく、スチーブンソン(1781-1848)です。この人の伝記も、昔は有りました。

現在、ワットの子供向け伝記が存在するのかどうか調べてみたところ、一番新しいものは1994年発行の『私の模型が世界を変えた』でした。おそらく、今ではワットのような産業革命の技術革新者の名前は一般には忘れ去られた存在なのでしょう。

なぜプログレスの編集者がワットを教科書で取り上げたのか、私には分りません。昔からプログレスにはワットの紹介があったのでしょうか、それとも、あえて2005年発行の新しいプログレスに採用されたのでしょうか。もし後者であるとしたら、大変興味深いことです。あえてポスト産業主義の現代において、18世紀~19世紀にかけてのイギリスの繁栄とその時代背景を回顧する意図があったといえるのかもしれません。


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ところで本文では次のような文章で始まっています。

Sherlock Holmes looked for hidden clues to solve difficult human crimes. Inventors and engineers also work like detectives searching for clues to solve the mysteries hidden in nature and the universe.



ホームズ流の探偵小説もワットの発明物語にも近代主義の精神が根底に流れているということなのでしょう。しかしポスト近代といわれて久しい現代においては、このような考え方自体がちょっと陳腐になりつつあります。ワットが忘れ去られつつあるのも、そういう文脈でしょう。ホームズは今なお読み継がれているのか否かといえば、やや微妙なところですね。ホームズの新訳があるのですから読まれてはいるのでしょうが、昔ほど小中学生に読まれてはいないように思われます。

事実、今日の私たちが探偵諸説を読むとき、かつてのように素朴に熱狂的に読むことはできません。ドイルやポーの作品は、単なる謎解きであるばかりでなく、たとえば、植民地主義や帝国主義の精神の例証を見いだしてしまうからです。(たとえば、アメリカ文学研究者巽孝之の書物などを参照のこと)。あるいは、古典的な探偵小説の素朴なマインドに距離を置いてしまうことでしょう。そこでちょっと注目したいのは日系イギリス人作家カズオ・イシグロ(将来のノーベル文学賞候補)の作品です。イシグロは『私達が孤児だったころ』という小説を著し、かつての探偵小説とその精神をパロディにしたのです。現代人はホームズとともに、イシグロの探偵小説『私達が孤児だったころ』を読んでみるべきではないでしょうか。プログレスで学ぶ中学生も、やがてBook5やBook6を読む頃にはKazuo Ishiguroの読者になっているかもしれません。


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2009年3月29日日曜日

英語を勉強すること

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある中高一貫校生向けの小さな個別指導塾で、プログレス・トレジャー・Birdlandの個別指導をしています)

今回はプログレスと離れてちょっと書いてみます。

今日、私たちが英語を勉強するのは、たんに活字を英語文献を読むだりするするばかりでなく、インターネットを通じて最新の情報や思想に触れるためであることは言うまでもないでしょう。

さて、ネット世界というのは、読むばかりでなく、英語を聞いたり、書いたりする機会をも意味しています。今回紹介するのは、尊敬する社会思想研究家の関曠野さんに教えていただいたのですが、リチャード.クック氏という社会信用の回復運動をしている人のの六部作のビデオ「公益事業としての信用 -経済危機の解決策」を見ることが出来ます。英語は実にゆっくりで聞きやすいものです。プログレスの教科書をBook4-5くらいまでしっかりと勉強した人ならば、かなり聞き取れると思われます。

ただし、背景知識が求められます。アメリカ史についての知識と、銀行等に関わる社会経済学です。少々難しいですが、チャレンジしてみませんか。


2009年3月25日水曜日

Book3 Lesson3 Real or Fake? カエサルのコインの謎

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(東大式個別ゼミは神奈川県相模原市東林間駅近くにある私立中高一貫校生向けの個別指導塾です)

さて、後者の問題は、45B.C.のジュリアス・シーザーの胸像コインがなぜ偽物かというものでした。

This coin with the head of Julius Caesar and the year 45 B.C.is a fake.

問題に入る前に、まずは画像を見てください。上はCaesarと彫ってあるコインです。英語のHPからとってきました。残念ながらHPアドレスは不明になってしまいました。なお、英語の解説としては、後でちょっと引用しますが、オーストラリアのMacquarieUniversityのHPを見てください。


下の方にある画像は日本語のHPからですが、おそらく同じシーザーのコインです。これにははっきりとBC40と年代が書いてありました。なお、CAESARと彫られていても、肖像が無いコインもあるようです(右下写真)。




シーザーについても簡単に調べていきましょう。先ほどの英語・日本語のHPにも説明がありますが、BC100-BC44の人です。共和制ローマ時代の英雄でしたが、BC44に終身独裁官に就任しようとしたとき、共和制の崩壊を危惧するローマ人によって殺されました。なお、英語ではシーザーですが、当時のローマ語では当然ユリウス・カエサルと読むものと思われます。

さて、例の問題です。BC45年のコインはあり得ないというのは、どういうことなのでしょうか。先ほどの豪州のMacquarie大学のHPには少し詳しい文章があります。コインに権力者の肖像をのせるということは政治史てきにも、重大なテーマようです。しかし申し訳ないのですが、私は古代ローマ史には疎く、文章の意味をよく把握できませんでした。下記のような文章から判断すると、BC44年にコインが出たということなのでしょう。(Please help me! )。もし何か分かれば、また文章を追加しましょう。
 

  Until Julius Caesar's image appeared on denarii in 44BC
(RRC 480/2-21) Roman coins did not carry portraits of living people
.
There was, however, a long tradition of portraiture whereby a living man
could have his image displayed: this is manifested in bronze and marble
statues, wax masks, cameos and gems, as well as triumphal paintings. Caesar's lifetime portrait revolutionised the iconography of Roman coins and the purposes for which they could be used. 

It is important to note that while Caesar minted many issues in his own
name he did not mint any types that featured his own portrait. It is only with
the issues of the quattuorviri monetales of 44BC that the portraits appear.
While influence by Caesar cannot be ruled out in the decision to use his
portrait, his own issues for 44 BC focus on his patron Venus and continued
motif of Gallic victories.





(後書き)まさかとは思うが、”45B.C.”とコインには書かれているはずがないというオチという可能性もなきにしもあらずでしょうか? 「紀元前45年」と書かれていないというのはあまりに当たり前のことですが・・・。

Book3 Lesson3 Real or Fake?











プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(神奈川県相模原市東林間駅近くにある、中高一貫校生向けの英数の個別指導塾です)












Lesson3には”Are They Real Or Fake?" という謎が出てきます。1838年の切手と、BC45年のシーザーのコインについてです。
前者は至極簡単な謎で、すぐに解くことが出来ます。世界で最初に発行された切手は1840年ですから、1838年はあり得ないというわけです。写真のPenny Blackがそれです。(つづく)