2009年3月25日水曜日

Book3 Lesson3 Real or Fake? カエサルのコインの謎

プログレス・ノート by 東大式個別ゼミ(東大式個別ゼミは神奈川県相模原市東林間駅近くにある私立中高一貫校生向けの個別指導塾です)

さて、後者の問題は、45B.C.のジュリアス・シーザーの胸像コインがなぜ偽物かというものでした。

This coin with the head of Julius Caesar and the year 45 B.C.is a fake.

問題に入る前に、まずは画像を見てください。上はCaesarと彫ってあるコインです。英語のHPからとってきました。残念ながらHPアドレスは不明になってしまいました。なお、英語の解説としては、後でちょっと引用しますが、オーストラリアのMacquarieUniversityのHPを見てください。


下の方にある画像は日本語のHPからですが、おそらく同じシーザーのコインです。これにははっきりとBC40と年代が書いてありました。なお、CAESARと彫られていても、肖像が無いコインもあるようです(右下写真)。




シーザーについても簡単に調べていきましょう。先ほどの英語・日本語のHPにも説明がありますが、BC100-BC44の人です。共和制ローマ時代の英雄でしたが、BC44に終身独裁官に就任しようとしたとき、共和制の崩壊を危惧するローマ人によって殺されました。なお、英語ではシーザーですが、当時のローマ語では当然ユリウス・カエサルと読むものと思われます。

さて、例の問題です。BC45年のコインはあり得ないというのは、どういうことなのでしょうか。先ほどの豪州のMacquarie大学のHPには少し詳しい文章があります。コインに権力者の肖像をのせるということは政治史てきにも、重大なテーマようです。しかし申し訳ないのですが、私は古代ローマ史には疎く、文章の意味をよく把握できませんでした。下記のような文章から判断すると、BC44年にコインが出たということなのでしょう。(Please help me! )。もし何か分かれば、また文章を追加しましょう。
 

  Until Julius Caesar's image appeared on denarii in 44BC
(RRC 480/2-21) Roman coins did not carry portraits of living people
.
There was, however, a long tradition of portraiture whereby a living man
could have his image displayed: this is manifested in bronze and marble
statues, wax masks, cameos and gems, as well as triumphal paintings. Caesar's lifetime portrait revolutionised the iconography of Roman coins and the purposes for which they could be used. 

It is important to note that while Caesar minted many issues in his own
name he did not mint any types that featured his own portrait. It is only with
the issues of the quattuorviri monetales of 44BC that the portraits appear.
While influence by Caesar cannot be ruled out in the decision to use his
portrait, his own issues for 44 BC focus on his patron Venus and continued
motif of Gallic victories.





(後書き)まさかとは思うが、”45B.C.”とコインには書かれているはずがないというオチという可能性もなきにしもあらずでしょうか? 「紀元前45年」と書かれていないというのはあまりに当たり前のことですが・・・。

1 件のコメント:

  1. BC44年に個人の顔の硬貨を作ることが合法化されたのです。つまりBC45年の時点でカエサルの顔の硬貨があるのはおかしいというわけです(;´∀`)

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